頭皮のツボ学

東洋医学から頭皮について考える

頭には「ツボ」がたくさんある

ツボといっても種類があって、WHOが定めた一般的な361穴もあるし、体の状態によって現れ痛みなどを感じる「阿是穴(あぜけつ)」というツボもあります。トリガーポイントに近い感覚です。

その経穴(けいけつ)といわれるスタンダードな361穴の中でも、頭皮にある「ツボ」はたくさん!

頭の中心部を担う督脈(とくみゃく)のツボ、中心部のサイドを流れる膀胱経のツボ、側頭部の胆経のツボ、耳周りにある三焦経(さんしょうけい)です。耳の前には、小腸経のツボも存在します。

これらは経穴と言われ、気血の流れに影響を与えたり、内臓に関係しているとか…

また「奇穴(きけつ)」と呼ばれるツボもあって、これもWHOによって48穴が認められています。

この奇穴の中にも頭にツボがあり、頭のてっぺんを囲む「四神聡(ししんそう)」や「当陽(とうよう)」という前頭部で瞳孔上のツボなんかもあるのです。

Yuu
Yuu

アーユルヴェーダのチャクラもツボと似た位置だよね

がねしゃん
がねしゃん

両眉のあいだのツボ「印堂(いんどう)」は、第3の目といわれる第6チャクラに近いぞぅ

Yuu
Yuu

古代には化粧として、額に紅をつけてたらしいとか。南アジアでは、現代でもこの習慣が大切にされてるな〜。

がねしゃん
がねしゃん

さらに第7チャクラは頭頂部の上だぞぅ

Yuu
Yuu

もはや頭の位置を超えてる……

頭皮にあるツボ

鍼灸では、様々な流派があり、東洋医学的なアプローチをする場合もあれば西洋医学的なアプローチをする場合もあります。

東洋医学であればツボを使い、経穴や奇穴を用いて鍼療します。西洋医学的であれば、筋肉や神経狙いで治療します。両方の側面からアプローチすることもあります。

写真は、ツボが記されている「経絡人形」です。側頭部だけでも、かなりのツボがあることがわかります。

耳の周りのツボ〜「少陽三焦経」

「和髎(わりょう)」「耳門(じもん)」「角孫(かくそん)」「顱息 (ろそく)」「瘈脈 (けいみゃく)」「翳風 (えいふう)」「天牖 (てんよう)」

目の周りのツボ

 目の内側〜「太陽膀胱経」:「睛明(せいめい)」

 目の外側〜「少陽胆経」:「瞳子髎(どうしりょう)」

 眉毛の内側〜「太陽膀胱経」:「攅竹(さんちく)」

 眉毛の外側「少陽三焦経」:「糸竹空(しちくくう)」

 眉毛の中央上〜「少陽胆経」:「陽白(ようはく)」

側頭部〜後頭部のツボ〜「少陽胆経」

「聴会(ちょうえ)」「上関(じょうかん)、客主人(きゃくしゅじん)」「頷厭(がんえん)」「懸顱(けんろ)」「懸釐(けんり)」「曲鬢(きょくびん)」「率谷(そっこく)」「天衝(てんしょう)」「浮白(ふはく)」「頭竅陰(あたまきょういん)」「完骨(かんこつ)」「本神(ほんじん)」「頭臨泣(あたまりんきゅう)」「目窓(もくそう)」「正営(しょうえい)」「承霊(しょうれい)」「脳空(のうくう)」「風池(ふうち)」

正中ライン(前頭部〜頭頂部〜後頭部)のツボ〜「督脈(とくみゃく)」

「神庭(しんてい)」「上星(じょうせい)」「顖会(しんえ)」「前頂(ぜんちょう)」「百会(ひゃくえ)」「後頂(ごちょう)」「強間(きょうかん)」「脳戸(のうこ)」「風府(ふうふ)」「瘂門(あもん)」

正中ラインの両サイドのツボ「太陽膀胱経」

「眉衝(びしょう)」「曲差(きょくさ)」「五処(ごしょ)」「承光(しょうこう)」「通天(つうてん)」「絡却(らっきゃく)」「玉枕(ぎょくちん)」「天柱(てんちゅう)」

Yuu
Yuu

おでこから頭の後ろまでずいぶんたくさんツボがあるね〜

がねしゃん
がねしゃん

あたまをスッキリさせたり心を落ち着かせることの大切さを感じるぞ

わたしも東洋医学的に鍼療しますが、頭皮鍼は脳神経狙いなど、脳機能に直接アプローチできるYNSAという手法も用います。ストレスの多い現代は、病態は複雑に絡み合うことが多くなっていて、痛みのある局所だけでは満足に効果がでないことが増えています。+脳の治療をすることで、不調の改善につながりやすくなります。

脳の反応ポイントとしては、眉毛の上や額の中心から左右に1㎝くらいのところ、耳の前、頭頂部の中心サイドにも反応が出やすいです。人によって反応がある場所や大きさが違うので、自分で痛く感じるところ、カサカサした箇所、ふくらんでいるところ、ぶよぶよしているところなど頭皮の状態を観察することが大切になってきます。

頭皮鍼は、脳梗塞で運動麻痺のある方やパーキンソンなどの難病の方の病態にもアプローチすることができます。

*上記↑は、頭皮鍼をしてるわたしの頭皮です!(ぼこぼこです…涙)

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